探偵が実施する浮気調査の基本

探偵が実施する浮気調査の基本は「いつ・誰が・何処で・誰と・何をした」が重要となります

裁判資料となる証拠では特にこの5Wが全ての行動にあることが望ましいと言えるのです。

浮気調査を実施した後の報告書に「調査対象者と誰が何処で合流し、その後、どのような場所で二人だけで何をした」などが基本的な報告事項となるのです。

このような事項が不鮮明な調査は依頼者にとって有意義とは言えません。行動が明らかでない時間が多く存在する報告は証拠能力が低いと判断されても仕方がないのです。

特に浮気相手に損害賠償請求(慰謝料請求)を念頭に置いた調査ならば尚更と判断できるのです。

浮気調査に必要となる要所が抜け落ちることがないように、たとえ困難な浮気調査であっても浮気相手が言い逃れ不可能な証拠能力を有した調査報告が「依頼者が望む有意義な調査」となるのです。

調査の基本を知らない探偵

実際の探偵が浮気調査を実施し、調査対象者と浮気相手の行動を画像と共に報告する。画像に撮影されている人物が浮気の当事者であることが確認できないならば「言い逃れ」をされる可能性が高くなります。

このような調査報告書にならないために「明るい場所で当事者二人の顔と服装を鮮明に撮影」するのです。

もし、今後の二人の行動が暗がりが多い公園のベンチに移動し、長時間居座る行動となっても「事前に撮影した鮮明な二人の画像」を一連の行動の流れで判断し証拠能力を継続させるのです。

このような場面を未熟な探偵が撮影したならば「二人の顔を撮影するタイミングを逃してしまい」暗がりの公園で過ごされてすぐに別れてしまい「暗がりの公園にいた人物達が誰と誰なのか報告書を見ても確認不可能」な報告となってしまうのです。

未熟な探偵の判断はこのような場面が浮気調査の様々な場面で見え隠れしてしまい、結果「依頼人の満足」とは程遠い浮気調査となってしまうのです。

このような浮気調査からの再調査を他の探偵事務所に依頼し直す方は少なくありません。経験値の高い探偵は実施している調査で撮影した画像が頭の中に存在し「どのような報告書となるか頭の中に青写真が存在している」ものなのです。

ですから、調査開始時点から現在までの流れの中で調査対象と判断できる画像が少ないならば「少し頑張って撮影する」行動を起こすのです。

このようなバランスを考慮した調査が可能で経験豊富な探偵は限られます。未熟な探偵やアルバイトでは到底無理な調査と判断できるのです。

可能な調査か?リスク説明と依頼人の理解

現実に可能な調査内容であるか?

探偵の心情はおそらく「実際にやってみなければわからない」が本音であり、なかには探偵では不可能な内容のケースもあるでしょう。

しかし、相談内容を調査に着手する前に不可能と判断できる案件は僅かという事実も現実であり、「多くの調査案件はやってみなければわからない」のかもしれません。

ここで皆さんに提示したいことは「困難と思える調査であっても結果が出る可能性は存在する」ということなのです。

しかし、困難と事前に認識して調査に着手するわけですから「結果が得られる可能性は低い」と認識していただき調査を実施していただきたいのです。

このような案件に対峙する探偵の言葉が「絶対に結果は出る」などの言葉があったならばインチキと言えるでしょう。

報酬を得る業務を実施するからには、探偵がリスク説明と可能性のお話しを依頼者に理解してもらう必要があり、実施した調査で得られる結果が期待に沿うものとは限らないことも説明して理解してもらわないとトラブルの元です。